紫わさび研究室

立ち止まった時、悩んだ時・・・日常にツーンとくる未知をお届けします

【勉強の極意②】爆速インプット術

始まりました、【勉強の極意】シリーズ、記念すべき2回目は、所謂『頭が良い』イメージに繋がる【インプットの極意】です。

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同じ単語を書きなぐると魔法の呪文的な古文書できますよね。

「単語覚えるのが苦手…」
「英語の例文丸暗記しろ、だと…?」
「簿記の本、読んだそばから頭抜けてくんだけど…」
「プレゼンの原稿、全然頭に入らない…」
「頭悪いから、ダメだわ…」

Students & Adults の皆さん、ご安心下さい。
紫わさびが、長年の血と汗と涙の研究の中で生み出した、爆速インプットの極意を授けましょう。

【極意】暗記は才能ではない、技術です

暗記が苦手な皆さん、
確かに、世の中には、「1回見たら忘れない」暗記の特殊能力を持った方がいらっしゃるのは事実です。
しかし、そういった一部の方を除けば、
皆さんが苦手と感じる理由は、頭が悪いからじゃないんです。ただ、やり方が悪いんです。

そう、暗記は才能ではありません。技術です。
技術は身につけることができます。

【極意】時間じゃない、量じゃない、接触回数が全て

さーて暗記するぞ、と意気込むあなた、長時間同じページとにらめっこしてはいませんか?
同じ単語をずっと紙に書きなぐり、禍々しい呪文のような、それでいて幾何学模様の美すら感じる紙片を作って満足していませんか?
この努力、否定はしませんが、効率は良くありません。

では、どうするかというと、
覚えたいものとの接触回数をひたすら増やして下さい。
「なんだ、結局、単語帳にかじりつくんだ、別に極意でもないわ」
そこのあなた、心の声が漏れ聞こえてますよ。

具体例で示しましょう。
覚えたい単語が60語あったとします。制限時間は60分です。与えられた時間、どう使いますか?

(例)

[効率・悪]1語1分ペース、60分で60語 → 60分で1周、接触回数1語1回
[効率・並]1語30秒ペース、30分で60語 → 60分で2周、接触回数1語2回
[効率・良]1語15秒ペース、15分で60語 → 60分で4周、接触回数1語4回

「1語15秒ですって!?」
まぁ落ち着いて下さい。単語は机に向かって紙に書いて覚えなければいけない、というルールはありません。ソファに寝転んで眺めても良いし、部屋の中を歩き回りながら単語を叫んでも良いです。自分に最適な方法を模索してみて下さい。
大切なことは、1周目で全て覚えようとしないこと。なんせ、4周あるんですから。
そして、逆に言えば、15秒あれば1語、終わるんです。トイレの中、身動きのとれない満員電車の中、1日の中で15秒を創り出すのは簡単です。まとまった時間がいらなくなりますので、忙しい社会人の方にも有効です。

【極意】暗記だけじゃない、あらゆるインプット場面で接触回数を増やす

接触回数が増えるほど、印象に残る、好感度が上がる」
心理学の世界では、「単純接触効果」と呼ばれています。または、紫わさびが勝手に呼称する『サランラップ現象』『サビオ現象』と同質のものです。(元ネタはこちらの北海道弁講座をどうぞ)

参考書を読むときも、問題集を解くときも同じです。何周できたかで、インプットする効率と記憶の定着率が変わってきます。問題集の解き方の極意は、別記事で紹介します。

【極意】「理解」で「暗記」を激減させる

この記事の趣旨からは少し外れますが、
覚えたい内容の構造を「理解」すると、そもそも「丸暗記」する必要がなくなるケースが多くあります。この技術を使うと、暗記しなければいけない内容及び暗記に要する時間が激減します。
最たる例が、数学の公式、ですが、論理が発達した物理や化学などの理系科目、因果関係が重要な日本史や世界史など、あらゆる分野に十分活用できます。勿論、社会人の皆さんのお仕事にも有効です。


紫わさびの研究成果、いかがでしたか?
勿論、人によっては他に最適な方法があるかもしれません。
いずれにせよ、インプットが得意だと、あらゆる場面で有利になります。そして、頭が良くなった気になれますのでオススメです。この極意、試す価値ありです。


勉強のやる気が出ないなってときは、こちらの記事をお読み下さい。

purple-wasabi.hatenablog.com

【勉強の極意①】勉強したくない子供に伝えたい5つの事実『勉強したって意味がない』『人生のどこで使うの』

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「こんなこと勉強したって意味ないじゃん、勉強嫌い、もう勉強しない」

「人生は選択の連続だ」などと言われることがあります。次の2つの選択肢を経験した方・している方、多いのではないでしょうか。

▶『勉強する』
 『勉強しない』

(※ここで言う勉強は、主に小学校〜高校相当の内容を学習することを指しています。学校や授業に限りません。)
(※『する』『しない』は、それぞれ、勉強することに抵抗が『ない』『ある』状態を指しています。)

この選択に、正解や善悪の価値基準はないと考えています。物語に満足するのはあなたであり、他人ではないからです。
ただ、「あなたがこちらを選択した」という事実とその結果だけはいつまでも付いてきます。そして、興味深いことに、この選択肢は、この世に生をうけて比較的早い段階で突き付けられるのです。

この記事では、迷走しながらも最終的に『勉強する』を選択した立場から、実際に選択したことで得られた5つの事実を提供致します。
ご自身の判断に不安を感じていらっしゃる方が、判断材料の1つとしてご活用頂き、少しでも不安を解消できましたら幸いです。

①『勉強する』という選択をできる

国内外には、「十分な生活水準にない」「十分な教育環境がない」といった具合に、『勉強する』という選択肢を与えられない方が少なからずいらっしゃいます。
もし、あなたが『勉強する』選択肢を持っているとするならば、非常に恵まれた環境にいることを意味しています。選択肢に悩む前に感謝の気持ちがあると、きっと良い徳が積めることでしょう。

【事実その1】
『勉強する』という選択肢は、この世に生をうけた全ての人には与えられない

②『勉強しない』ために『勉強する』パラドクス

より納得のいく結果を得るには、判断を下す前に、「自分が判断できる状態なのか」を冷静に確認すると良いと思います。
何かをする前に口コミやレビューを確認すること、ありませんか?この確認したくなる心理は、「食べていない人のウンチクよりも、食べた人のコメントの方が信用に足る」という現象を意味しています。美味しいか美味しくないかは、食べた人が評価することだからです。
一方で、経験していないものに説得力を持たせる道具を、「論理」と言います。「AだからBだ」という構造で人々を説得させる手法です。たくさん勉強をしてきた世の研究者でさえ、たった1つの仮説を述べるために、多くの苦労を日夜しています。
勉強をせずに勉強する価値を量ることは難しいようです。そして、勿論、逆もまた然りです。

【事実その2】
経験していないことの価値を評価するためには、相応の準備が必要

③人生の選択肢を増やすか減らすかという視点

選択肢の多いこと少ないことが、良いことか悪いことかは問いません。ただ、わからない時ほど、選択肢を増やす行動をとることをオススメします。あとで選択する権利が発生するからです。
「バカとブスこそ、東大へ行け」。能力のある人や人生に明確な目的を持つ人は、その道を突き進むと大成するかもしれません。一方で、凡人や人生に明確な目的を見つけていない人は、選択肢を増やし、社会の仕組みを利用することで、大成できる可能性が高まります。

【事実その3】
勉強は、選択肢を増やす1つの手段

④何を得るかはあなた次第

「こんなこと勉強しても〇〇」
何も得られないと勝手に決めつけてはいませんか。教科書の字面に囚われてはいませんか。
紫わさびは、勉強の表面的な部分に強く囚われていた1人です。囚われていることに気がついた紫わさびは、勉強という行為自体に目的を設定することにしました。これが、『勉強する』を選択した瞬間です。勉強に意義を創り出し、目的に設定した様々な技術の会得を目指したのです。

[紫わさびが得たものリスト]

◆自分の特性を知り、基礎体力を磨く
「自分を知ること」、これは人生の最大の武器になります。インプット力や集中力、パフォーマンス力が最大化する条件を無数の実験を繰り返して模索します。時間帯、場所、道具、動作、BGM、取組む順序、休憩、睡眠、食事などなど、膨大な変数の掛け合わせの中で発見した最適解は、唯一無二で一生の宝物です。例えば、朝起きたら数学2時間、午前中は環状線の列車内で日本史、お昼に小さいおにぎり2つ食べて、午後から図書館で物理、休憩に古文単語10分、夕方はアップテンポな音楽とともに数学、夜寝る前に家の中を歩きながら英単語、という具合です。別の記事で、誰でもできる「爆速インプット術」を紹介しています。
◆目標→計画→遂行→修正、時間管理術
勉強は、秒単位〜年単位の計画力が求められます。受験は年単位、定期テストは月単位、小テストは週単位、予習復習は日単位、試験中は秒単位のコントロールが必要です。時間を思いのままに操り、目的を達成するトレーニングを経験できます。別の記事で、「紫わさび流・勉強計画の立て方」を紹介しています。
◆自分を律する力
生きていれば、どんなことでも、楽しいときがあれば、そうでないときもあります。苦しいときは、他のことが魅力的に感じがちです。逃避の誘惑に惑わされず、立ち向かう力が身につきます。
◆想像力、創造力
「論理」は見えないものを見えるようにする力です。既存のパーツを組み合わせて、先を見通す力や展開を読む力がつきます。
◆科学という物差し
洋書を英語で読むように、洋画を字幕・吹替なしで観るように、科学の産物に溢れたこの世の中を、「科学」という言語で捉えることができるようになります。
◆遊ぶ力
これは意外かもしれません。勉強する時間が増えるほど、勉強していない時間の使い方が上手になります。目一杯全力で遊ぶ力が身につきます。

【事実その4】
価値と意義は、目的によって、創り、創られる

⑤『勉強しない』→『勉強する』に変えられる

一度『勉強しない』を選択したあなた、「自分なんて」と決めつけていませんか。「限界」は、あなたがそこを限界だと決めて初めて存在します。つまり、あなた次第で「限界」は動き回るのです。
「嫌いだから勉強しない」が「嫌いだけど勉強する」に、そして「好きだから勉強する」へと変化する様を経験したからこそ思います。「好き嫌い」は、自分の決めつけによって発生し、その程度は置かれた環境により大きく左右されるのです。

【事実その5】
「好き嫌い」と「やるやらない」を分離すると、視野が大きく広がる


いかがでしたか。
繰り返しになりますが、選択に正解や善悪はありません。物語に満足するのはあなたであり、他人ではないからです。
今日も、皆さんが、満足度の高い一日を過ごせますように。

【5限目】いかにも北海道な北海道弁5選[名詞](後編)

いかにも北海道な名詞をご紹介する北海道弁講座の後編です。

まだ前編をご覧になってないべさって方は、こちらからどうぞ!

purple-wasabi.hatenablog.com

では、後編スタートです。

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木はノコギリを使って人力で切りました。大変でした…笑

③【サビオ

絆創膏(ばんそうこう)のことです。

人によっては、【サビヨ】と発音する方もいます。

さぁ、いったいなんのことやら、いきなり大混乱必至ですよね。

実は、とある会社から発売されている絆創膏の一商品名なんです。北海道内で圧倒的なシェアを誇っていたため、道産子の生活に浸透し、そのまま一般名詞と化してしまいました。"接触率の高いものが優先的に選択される"、紫わさびは『サランラップ現象』とひそかに呼称しています。

また、商品としてのサビオは、北海道だけではなく、内地(※わからない方は【4限目・前編】を受講して下さいね!)でも展開されていたため、内地の一部の地域でもサビオ=絆創膏で通っているようです。

このサビオ、2002年に販売終了したのですが、その後も他社の絆創膏をもサビオと呼称し続ける、道産子たちの熱い想いが、2020年に道内限定で販売復活へと導きました。復活版はさらなる機能改良が加えられ、水に濡れても貼替え不要という防水性の高さは、雪国にはピッタリです。

使う人に愛され、その愛に応える商品、その熱い想いに春の雪解けも早まりそうです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

阿蘇製薬 サビオ Mサイズ 50枚 (医薬部外品)
価格:657円(税込、送料別) (2021/9/5時点)


 

サビオが方言だということに気がついていない道産子たち、かなりいると思います。道産子だって、勿論、絆創膏という一般名詞を知らないわけではないです。が、なんで同じモノに対して2つの呼び方があるんだべな、と疑問に感じるくらい、道産子の身体に『サビオ』がベッタリと貼り付いているように、思います。

 

④【ママさんダンプ

ママさんが乗ってるダンプカーのこと。ではありません。

除雪作業するための道具の1つで、『スノーダンプ』が一般的な名称です。

そして、先に謝っておきます、『ママさんダンプ』は豪雪大国・新潟発祥だったようです、失礼致しました。冬に男性は出稼ぎに出てしまうため、女性でも扱いやすい除雪作業の道具として作られたのが由来です。その後、その軽量さと使い勝手の良さから雪国に広まっていったものと推察されます。一家に1台は当たり前、2台持ちのご家庭も珍しくありません。昨今は、より大型の『パパさんダンプ』も人気です。


 

[紫わさび的お取扱方法]

◆基本的な使用動作は、柄の部分を両手で持ち雪を押しのけて運びます。

◆使用推奨環境は、サラサラとした雪質のときで、爽快感とともに最もその威力を遺憾なく発揮します。

◆気温が0度以上になると雪が一気に重たくなるので要注意です。滑りがよくなるようにワックスをダンプの底や内側に塗布しましょう。また、腕力に頼らず、柄の部分にお腹をあてて全身で押しましょう。加えて、ダンプの先端を下げ、適度に垂直下方向に力をリズミカルに加え、地面を削るようにして進むことを強く推奨致します。ダンプカーならぬロードローラーと化し、押し固められた雪の層を創出してしまう悲惨な事態だけは回避しましょう。

◆氷かけの硬い雪や圧雪に使用する時は要注意です。軽量化のためプラスチック製ですので、無理に雪にぶっさすと、とりあえず先端部が割れ、そして欠けます。先端部が金属で保護されているものもありますが、とりあえず負けます。また、テコの原理で持ち上げる動作を無理に繰り返すと、柄を固定する付け根部分のネジがバカになりますのでご注意下さい。ステンレス製のダンプやシャベルなどを使用しましょう。

◆(あくまでも自己責任ですが)使用用途は、除雪以外にも多岐にわたります。荷物や人、ペットを乗せて運搬することにもご活用頂けます。また、雪山の頂上からソリのように滑り降りるとかなりの大迫力でお楽しみ頂けます。複数人で一緒に乗ると笑いが止まらなくなりますのでご注意下さい。さらに、雪合戦の際の防御壁として陣地資材にも最適です。雪球のあたり方によっては良い音を奏でる可能性があります。

 

番外編ですが、北海道弁で除雪することを、

【雪はね】【雪投げ】と言います。

雪投げ…消して遊んでいるわけではありません。『投げる』は『捨てる』という意味の北海道弁です。これに関しては、またの記事でご紹介致します。

比較的軽くサラサラとした雪が降る北海道の内陸部では【雪はね】、水分を含んだ重たい雪が降る北海道の日本海側では【雪投げ】と呼ばれます。ちなみに、ずっしりとした雪が多い秋田県では【雪寄せ】と呼ばれるそうです。言葉と気候、そして人々の生活との結びつきが感じられる方言ですね。

 

⑤【冬葉(とば)】

魚の干物の1つです。【鮭冬葉(さけとば)】【𩸽冬葉(ほっけとば)】などがあります。

由来は、秋にとれた鮭を切って塩水で洗って干した、アイヌ民族の保存食で、アイヌ語『 tupa トゥパ』から転じたと言われます。冬の葉、ピッタリな表現ですよね。

『片身ずつ身おろししたものに、さらに縦に二条細く斬り抜いて干したもの』

(出典:アイヌと自然デジタル図鑑

何かと問われ一言で表すならば、"噛めば噛むほどなんまら(※1)ヒンナ(※2)"、です。(※1『なんまら』は『なまら』を強調する口語表現で『とても』の意 ※2『ヒンナ』はアイヌ語で『美味しい』)

[紫わさび的お取扱方法]

◆商品により、味、塩気、硬さなどは異なります。小腹が空いたときに、お酒のお供に、お子様のおやつに、多用途でお召し上がり頂けます。

◆歯に自信がおありの方は、そのままかぶりつくも良し、また、炙ってから食べるのも味に奥行きがでてこれまた一興です。

◆歯に自信がおありで無い方は、からっからに乾燥して硬いタイプに遭遇した場合、しっかりとしゃぶって柔らかくしてからでも、味わうのに遅くはありません。

◆差し歯などを召されている方は、柔らかいタイプに出会っても油断は禁物です。少なからずねっぱり(※3)ますのでご注意の上お召し上がり下さい。(※3『ねっぱる』は『べたつく』『ねばつく』の意味の北海道弁です。別の記事でご紹介します。)

 

以上、前編・後編にわたって、いかにも北海道らしい名詞5選をご紹介しました。

また、次の講義でお会いしましょう。

 

ご興味があれば、他の北海道弁もこちらからどうぞ!

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